【ボルダリング】チョークとは?初心者にもオススメのクライミング用チョーク
「そろそろレンタルシューズ、レンタルチョークから卒業して、自分のものがほしいなぁ」
ボルダリングを始めて数か月…。そう思い始めたあなたはもうクライミングの虜。順調ですね。そのまま直進です。
しかしクライミングシューズには「エントリーモデル」が用意されているものの、チョークは種類も多いし見た目も色々あって一体全体何を買えばいいか分からない!
そんな悩みを解決。今回はボルダリング初心者の方にオススメしたい定番のチョークをご紹介していきます!
最初はジムで買ったチョークボールを使っていたけど、次買うチョークはこだわってみたい!そんな方も参考にしていただけます!
目次
クライミング用チョークについて
チョーク形状ごとの特徴を見ていきましょう。
基本となるのは以下3つのタイプ。
粉末、チャンク
おそらく最もスタンダードと言えるチョークの形状と言えるこのタイプ。チャンクはチョークの小さめの塊、粉末はその名の通り完全な粉状になったものです。
粉末状のためウェアにつきやすいといった短所はあるものの、使い易さは抜群、チョークバックにバサッと入れるだけでその日から完登の手助けをしてくれます。ジムに行くとほとんどのクライマーがこの粉末タイプをメインにつかっているのではないでしょうか。また、チョークボールも布ボールの中に粉末状のチョークを入れたものになります。
ブロックチョーク
名前の通りチョークのブロック。塊です。使い方は石鹸の様に両手でこすったり、小さく砕いて欠片にしてから使用します(欠片=チャンクタイプについては後述)。湿気りにくく劣化しないもの特徴。多くのクライマーが付けるティックマーク(ホールドにつける目印)も、このブロックチョークで描かれていることが多いです。(描いたら消しましょう!)
しかし、ブロック自体が大きいので、大きめのチョークバックを持っていないと少し扱いが難しいです。
液体チョーク
アルコールにチョークを溶かし込んだもの。コンパクトかつ粉末が飛び散りにくく、仕事や学校終わりにジムへ行くため鞄の中に忍ばせておくのにも便利です。また、手のひら全体にチョークを塗り込むことができるため、しっかりと性能を感じられます。
難点はチョークアップに時間がかかってしまうことや、管理を怠るとアルコールが揮発してしまい本来の性能が発揮できなくなること、またアイテムによっては松ヤニ(ロジン)が使われており手荒れの原因となってしまうこともあります。(岩場でのクライミングには岩への固着物を残さないためにロジンフリーのものが推奨されています。)どうしても決めたい1トライで使用すると力を押し上げてくれるタイプと言えるかもしれません。
どれを買えば間違いない?
それでは本題。基本的にはレンタルチョークでもおなじみの粉末チョークを持っていれば問題ありません。液体チョークだけ、ブロックチョークだけ、といったチョークの使い方で登らずに、粉末チョーク、もしくは粉末チョーク+αを持つようにしましょう。
今回は、チョークの基本形、粉末・チャンクタイプのオススメを個人的な使用感も交えつつ紹介していきます!
やっぱり最初は基本から ブラックダイヤモンド ホワイトゴールド
小さめのチャンクと粉末がちょうど良いバランスで入った逸品。
その特徴はなんといっても「平均点の高さ」、こう言ってしまうと特徴がぼやけてしまうかもしれません。しかし、実は登っている最中に手がどれだけ汗をかくかは人によって違うもの。そのためどんな手質、そしてどんなホールドに対してもフリクションを発揮してくれるコチラは、まだ自分の手質が分からない内には強力な味方になってくれるでしょう。きっと使い切ったころには「もっとしっとり手になじむものがほしい」「チャンクがもっと大きいのがいいなぁ」と自分の使いたいものが見えてくること間違いなし。もちろんクライミング界の巨人ブラックダイヤモンドが販売しているだけあり、その品質はしっかりとしたもの。その後もこれを使い続けても全く問題ありません。
質感はチョーク全体の中で見れば粒が大きくぱさぱさとしている方、個人的には手になじませるというよりも全体をチョークで覆って湿り気をなくすといったような使用感です。同じブランドのチョークボールタイプも出ているため、出来るだけウェアを汚したくない!という方はこちらも。また、取扱店が多く手に取る機会が多いのもグッドポイントです。
癖になるノリの良さ 東京粉末 PURE BLACK
チャンクを一切含まず、完全な粉末状になっているのがこの商品。
非常にチョークの粒が細かく、まるで新雪を触っているかのような付け心地が特徴的なチョークになります。先述の通りチョーク粒が細かいため、さっとチョークアップするだけで手のひら全体にしっかりとのせることが出来、レンタルチョークとの使用感の違いに驚かされることでしょう。
また性能として特筆すべきは、その持続性と手ノリの良さから、長いルートでも手が汗ばまずに安定したフリクションが得られ、時間がかかってヌメリがちなハリボテ課題の処理で力を発揮する点でしょう。個人的に、手に汗をかきやすいと感じている方にお勧めの逸品です。同メーカーからフルーティな香りが選べるバリエーションタイプや用途を細かく分けたラインナップが発売されているのもうれしいところ。関東近郊のショップ併設ジムでは多く取り扱っている商品、手に取ってから登ればワンランク上の課題も登れるかも知れません。
素材にこだわりたいあなたに GRASP
日本が世界に誇るフリークライマー、小山田大さんプロデュース。2018年に発売されたこのGRASP、今回取り上げた中では最新のチョークになります。
さわり心地はふわふわとしており、手ノリの良さを感じられる一品。個人的にはインカットしていないカチなんかに対して、ここ一番の持ち感を引き出してくれる印象があります。一番の特徴は原材料に「卵の殻」が使われていることではないでしょうか。実はこのチョーク開発元がグリーンテクノ21というメーカー、あまり耳なじみはありませんが卵殻の再生開発や販売などを手掛け、ロジンバック(野球でピッチャーが使っているアレ)では国内トップクラスのシェアを持っているメーカーだそうです。つまり純粋な手付きや付け心地がいいだけに留まらず、確かな技術力でグリップ力の面でも力を押し上げてくれるということ。今後の展開にも期待が集まるチョークと言えるのではないでしょうか。
また、珍しいのはチョークのブレンドも想定された上で作られているということ。自分の手質や季節にマッチさせたり、成長に合わせた自分専用の相棒チョークを作っていくのもおすすめです。
ガツガツ登って強くなろう! Metolius スーパーチョーク
ボルダリングを初めてすぐは週5日、いや毎日でも登りたくなるもの。シューズやウェアも買い足していって、それからジム代、色々とランニングコストがかさんでしまう中、圧倒的なコストパフォーマンスでお財布を助けてくれるのがこちらのチョーク。
製品としてはチャンキーとパウダーがおおよそ半分ずつ入っていて使い易くなっているほか、特筆すべきはその減りの遅さ。425gのパックなら体感で四半期は持つのではないでしょうか。減りが遅いことからもうかがえる様に、今回取り上げた他のチョークに比べれば手付きがあまりよいチョークとは言えず、チョークアップ時も全体に薄くまとうような感覚になります。しかし、よほどのヌメリ手でない限りしっかりとグリップ力を発揮してくれます。
初めの内はやはりどれだけ登ったかが上達への近道、ガンガン登りこんでステップアップしていくのに最も適したチョークと言えるのではないでしょうか。
初めから一歩先の品質を Friction Labs BAMBAM
とにかく登れるものが使いたいという方には、こちらのBAMBAMがオススメ。中身は大きめのチャンキーになっており、砕きながらチョークアップしていくような感覚です。
そしてこちらのチョーク、なんとインドア専用の配合になっているんです。(一般的なチョークは外中兼用といった位置となっています。)インドア用と謳っているだけあり、その性能は圧巻。インドア特有のツルツルのスローパーや、すべりやすい様に加工してあるホールドに対しても強いフリクションを見せてくれます。
また、公式の紹介動画内で同メーカーのパウダーチョーク(UNICORN DUST)とのブレンドも紹介されており、混ぜた暁には二段飛ばしでの実力アップも夢じゃないかもしれません。
いかがだったでしょうか?
クライマーごとに手質も好みもバラバラ、ですが好みのチョークはきっと見つかるはず。クライミングチャンネルは、そんな皆さんの好みを探す一助となれたら幸いです。
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