ADD FRICTIONから新登場!GRIP ONを使ってみた。
以前、別の記事でご紹介させていただいた、チョーク下地のADD FRICTION。粘土のようなクレイタイプのチョークで、粉末のチョークを手に乗せる前の下地として活躍してくれるアイテムでした。
そんなADD FRICTIONから、新しいタイプのチョークがリリース!
その名も「GRIP ON」。従来のADD FRICTIONとは打って変わってチューブに入ってます。2018年11月の発売からまだ間もないので、あまり情報が出回っていないこのチョーク。クレイタイプとはどこが違うのか?どんなシチュエーションで効果を発揮するのか、実際に使って登って検証です!
目次
ただの液体チョークではないの?
さっそく手に出して使ってみます。今回ゲットしたのは80ml。簡単に片手に収まる手ごろなサイズ感。
クライミング界には現在、大きく4タイプのチョークが存在します。
ほぼすべてのクライマーが使うであろう、粉末のパウダータイプのチョーク。ほとんど液状のリキッドタイプ。歯磨きチューブ程度の硬さのペーストタイプ。粘土くらいの硬さのクレイタイプ。
今回使用するGRIP ONは、その分類のうちペーストタイプのものとなります。従来のADD FRICTIONとリキッドタイプの間くらいでしょうか。MAMMUT Liquid Chalk、Petzl Power Liquidあたりよりも少し粘度が高くいくらいです。GRIP ONの粘度は一般的な歯磨き粉と同じくらいです。
発売開始時には、ADD FRICTIONからこんな発表がありました。
クレイタイプ同様にチョーク下地としての機能に特化してますので、粉末のチョークを手に塗る前の下地としても効果を期待出来ます。
そうこうしているうちに乾いてしまっては困るので、手に薄くのばしていきます。
従来のクレイタイプのADD FRICTIONよりも粘度が低く液体に近いため、比較すると圧倒的に手のひらにのばしやすくなっています。
手に伸ばして気付いたのが、クレイタイプと同じあの甘い香りがほのかにするのです。そう、原料は従来のタイプと似ていて、花蜜、グルコースなどの自然由来のものを使用しています。しかしアルコール分を少し多くしてあるため、クレイタイプの「固くなって取り出せない!」なんてなっちゃう心配はもう要りません。
乾くとこんな感じ。松ヤニ、研磨剤は使用していないので、液体チョークによくあるザラザラ感はありません。もちろん岩場での使用も問題なし!ADD FRICTIONのチョークの一つの強みです。
粉末チョークをまぶして準備完了。
どんなシチュエーションで効果を発揮?
通販サイトの口コミ等を見ていると、スローパーを撫でた時に強い!なんて意見が飛び交っています。
実際ADD FRICTIONのインスタを見ていると、どうやらスローパーに効くらしい…。
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GRIP ON。これはヤバイやつかもしれない。スローパーが好きになりそう。 1.ぬめり手の人 @keiji1226 2.乾き手の人(私) 3.ヤバイやつ
ですが、個人的にもっとも効果を感じたのは、
ハリボテのラップ持ちでした。個人的には、圧倒的にコレです。ラップ持ちしたときに手首寄りの掌がよくヌメってしまう方、多いんじゃないでしょうか。スローパーを持った時のフリクションもそうですが、ラップ持ちでここまで滑りを抑えられるチョークは珍しいです。
ただ、液体感の強いGRIP ONは手に薄く伸ばすことになってしまうため、カチのように接地面が小さく力を一点に込めるタイプの握り方だと、従来のクレイタイプのADD FRICTIONと比べて下地としてのチョークが剥がれやすい印象です。
カチ系の課題には、クレイタイプのADD FRICTIONを指先に塗り込む方が高い効果を期待できるでしょう!
どんなタイプの手にオススメ?
クレイタイプのものはノーマルタイプとFor Wetの2種類に分かれていましたが、GRIP ONは現在1種類のみ。
私は重度のヌメリ手ですので、ヌメリ手のクライマーの皆さんにとっては間違いないでしょう。クレイタイプよりも伸ばしやすく、指紋に塗り込む手間が省ける上、粉チョークの乗りが良くなる気がします。ただ、単体で使用するとすぐに落ちてしまうような印象です。おそらく従来のクレイタイプよりも薄くのばすからでしょうか。
一方、乾き手クライマーの皆さんには、一度単体で使用して登ってみることをお勧めします!乾き手クライマーの意見では(冬場の乾燥してる時期だからというのもあるかもしれませんが、)粉チョークをのせすぎると、ホールドが手を弾いてしまうとのこと。しかしGRIP ONは単体での使用も想定して生産されているとのことなので、一度単体で使用してみるといいかもしれません!
まとめ
まだ発売されて間もないGRIP ON。今回ご紹介させていただいた内容をまとめるとこんなところでしょうか。
・スローパー、ラップ持ちなど接地面の大きな持ち方には効果大。
・カチ持ちなどはクレイタイプを使うべき。
・従来のクレイタイプよりも塗り込むのが楽。
・ヌメり手は粉チョーク併用、乾き手には単体での使用がおススメ?
成分的には従来のタイプと似ているので、手荒れもしにくくなっており、初心者やキッズも安心して使えます。ADD FRICTIONを既に使ったことのあるクライマーなら、従来のADD FRICTIONとの使い分けもできますし、また少し違った効果を感じることができるでしょう。
GRIP ONをタダで手に入れる方法!?
クライミングチャンネルでは、どんなグレードのボルダー課題でも外岩の動画を投稿するとポイントが付与され、そのポイントをクライミングアイテムと交換することができます。GRIP ONも、貯めたポイントと交換することができます!
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