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外岩デビュー!初めての外岩ボルダリングに必要な装備と心構え

ボルダリングジムで登り始めて早2ヶ月…
常連のお客さんやジムのスタッフとも仲良くなり、登るのがさらに楽しくなってきた頃、きっとクライマー仲間の一人がこう聞いてくることでしょう。
「今度外岩行ってみない?」
その誘いに、「何を準備していいかわからない」「危ないんじゃ?」といった理由で断ってしまいそうな皆さまに、外岩ボルダリングに行く前に知っておいてほしい情報をお届けします!

外岩ボルダリングとは?

「ソトイワ」というような呼ばれ方をします。意味はその名の通り、「外(自然)の岩場」におけるボルダリングです。ボルダリングの定義は、「道具による確保を行わないフリークライミング」ですので、ロープによる確保が必要とならない高さの岩を登ることになります。そもそもボルダリングは、「Boulder(地面にゴロゴロ転がっている巨石)」という語からきています。クライミングジムのことをインドアスポーツと捉えるのであれば、外岩はアウトドアスポーツと呼ぶことが出来ます。

インドアとアウトドアの違い

いくつにも枝分かれしているクライミングというスポーツは、ルーツをたどれば全てアウトドアでのクライミングに遡ることができます。
大きな岩峰や山頂を目指すにあたって、クライミングのトレーニングは欠かせません。かつてはそのトレーニングすら岩場で行っていたものの、登る技術の向上によりフォーカスできるように、危険要素を極力減らしてトレーニングできるようインドアのクライミング施設が作られました。その後、岩登りのためのトレーニングとして位置づけられていたインドア施設のクライミングが、ひとつのスポーツとして独立した結果が現在のボルダリングを含むスポーツクライミングなのです。
つまり、インドアのクライミング施設は「危険要素を可能な限りなくした外岩の再現」とも言えます。
となると、アウトドアのクライミングを安全に行うには、インドアのクライミングをするときの道具に加えて、危険要素を取り除くための道具が必要になるわけです。普段皆さんが行かれているボルダリングジムは、人口壁にマットが設置されていますが、外岩ボルダーで登る際はマットを自前で持っていくことになります。また、インドアの合成樹脂のホールドとは違い、外岩のホールドは滑りやすかったり尖っていたりします。そんなソトイワに必要な装備は一体なに?という方のために、簡単にリストアップしてみました!

外岩に必要な装備チェックリスト

・トポ
・クライミングシューズ
・チョークバッグ
・ブラシ
・クラッシュパッド
・サンダル
・アプローチシューズ
・テーピング

トポ

トポとは一体何かと思う方もいらっしゃると思います。英語のTopography(=地形図)を略してトポと呼ばれますが、いわゆるエリアマップとルート図を意味します。アウトドアのクライミングでは、岩にルートが拓かれたときに初登者がルートに名をつけグレーディングする風習があります。数多のルートが敷かれ、各々にルート名とグレードが付けられているため、実際岩場に行って登りたいものを見つけるにはマップが必要でしょう。岩の概念図にルートを示したトポは書籍として販売されており、ジムやネットで手に入れることが出来ます。
トポからも登りたい課題を選ぶことが出来ますが、動画から登りたい課題を見つけることもできます。しかしながら、動画を見てしまうと「自分でムーブを見つけて解決する」というクライミングの醍醐味の一つを放棄してしまうということを、頭の片隅に入れておきましょう。

クライミングシューズについて

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インドア用に買ったシューズ以外持っていなければ、普段使用していて履きなれているそのシューズを持っていきましょう!
アウトドアのクライミングに必要なクライミングシューズとしては、個人によってかなり意見が分かれますので、「コレ!」といったシューズをおススメすることが難しいです。というのも、岩質やコンディションによって最適なソールの種類や靴の堅さなどが変わってくるからです。なので、よっぽど痛くて履きなれていないクライミングシューズでなければ、いつものシューズで問題ありません!

チョークバッグ

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チョークバッグに関しても、インドアで登っているときと同じものを持ってくれば問題ありません。ただ、ジムとは違い、「中身のチョークがもう少ないけど、受付で売ってるからまた後でいいか。」とはいきません。登りに行く前はしっかり詰め替えておきましょう!

ブラシ

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インドアの施設でも、ホールドを磨くブラシを目にしたことがあることと思います。ホールドにチョークがのりすぎているとヌメるから磨く…それは外の岩場でも同じです!
そして、外岩ボルダリングの際にブラシを持っていくことには、もう一つ大事な意味があります。岩にチョークをのせたままにすると、岩に沈着して白い色が落ちなくなってしまいます!なので、登り終わったら使ったホールドはブラシで磨いてから帰る、それがルールになっています。

また、金属ブラシやワイヤーブラシなどの、ブラシの毛が金属でできているものはご法度です。インドアでもそうですが、ホールドを傷つけてしまう恐れがありますので、クライミングで使用するブラシは獣毛かプラスチックのものを使用しましょう。

クラッシュパッド

 

先ほど説明したインドアとアウトドアの違いにもあったように、外岩はマットを持参します!サイズ、色、デザインなど、ブランドによって様々な違いがあります!ボルダリング用のクラッシュパッドであれば、基本的にはどれでも問題ありません。折りたたんで収納できるタイプのものは、シューズやチョークなどの道具を中に挟んで持ち運ぶことができ、肩紐の付いているものであればリュックのように背負うことができます。一度買えば長く使えるモノなので、クライミングにハマったらもう買っちゃいましょう!

アプローチシューズ

 

 

アプローチシューズとは?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、アプローチシューズはいわば「登山靴ほどガッチリしてはいないけれど、悪い道を安全に歩ける靴」です。外岩ボルダリングのエリアは、大きな岩がゴロゴロ転がっているような場所なので、たいてい都会から少々離れた自然豊かな場所が多いです。登る対象(岩)までの移動を「アプローチ」と呼び、アプローチは自然にかえった道を歩くことが多々あります。絶対に必要というわけではありませんが、場所によっては普段靴では危ない場所もあるので、事前に岩場情報を確認しましょう!

サンダル

 

岩場に着くと、クライミングシューズに履き替えます。頻繁にクライミングシューズを脱ぐ場合、ジムのように裸足で歩きまわれないため、サンダルの類を持っていくと良いでしょう!クロックスのような、甲もカバーされたものがおススメです!

テーピング

 

 

クライミングを続ければ、タコで指の皮は固くなっていきます。それでもたまに「このホールド、尖りすぎて痛い!」なんてことがあります。ガバでもフリクションが良すぎて痛いこともあるので、そういったときはテーピングで対処する人が多いです。

 

 

いかがでしたか?

 

外岩はしっかり安全管理をし、エリアの近隣の住民にご迷惑をかけないように最低限のマナーさえ守れば、ただひたすら楽しい場所です。新しい仲間や目標との出会い、強くなるためのヒントを得られる場所です。思い切って外岩のお誘いには応えましょう。

 

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